薬屋のひとりごと高順の正体とは?妻・子供の家族関係や魅力についても

薬屋のひとりごと

『薬屋のひとりごと』の高順(ガオシュン)というキャラクターについてもっと詳しく知りたいと考えている方に向けた解説です。

物語序盤から登場する高順は、表向き壬氏の従者として働く宦官でありながら、既婚者で子持ちという謎めいた設定を持つキャラクターです。

この記事では、高順の正体が実は由緒正しい馬(マー)の一族の出身で、皇族護衛という重要な使命を担う人物であることを解説していきます。

また、6歳年上の妻・桃美との結婚の経緯や、3人の個性的な子供たちとの関係、そして現帝との意外な幼馴染関係など、作品を楽しむために欠かせない高順の背景を徹底的に紐解いていきましょう。

物静かで几帳面な印象の高順ですが、実は意外にもお茶目な性格を持つなど、魅力的な一面も数多く持つキャラクターなのです。

高順の基本プロフィール

『薬屋のひとりごと』に登場する高順(ガオシュン)は、宦官として働く36歳の男性でありながら、実は妻子持ちという意外な設定を持っています。

表向きは壬氏(ジンシ)の従者として働きながら、実はより深い任務を背負った人物です。

気配り上手な性格と謎めいた立場が、物語に深みを与える重要な要素となっています。

年齢・容姿・性格

高順(ガオシュン)は物語開始時点で数え年36歳の男性です。

痩せ型でしっかりした顔立ちをしており、眉間にはいつも皺が寄っています。

帽子を深めに被るのが特徴的で、額に一房垂れた前髜以外はほとんど見えません。

この帽子の深さには理由があり、生え際を気にしているためだと言われています。

高順は後宮で働く宦官として登場しますが、実は既婚者で3人の子供と孫までいる人物です。

宮廷では寡黙で落ち着いた雰囲気を持ち、周囲からの信頼も厚い人物として描かれています。

壬氏の従者としての立場

高順は後宮で働く宦官・壬氏(ジンシ)の従者として活動しています。

壬氏の仕事が溜まっているときは早く片付けるよう促したり、言いつけで猫猫(マオマオ)の作業を手伝ったりと、補佐役として細かな業務をこなしています。

実は高順は壬氏の幼少期から面識があり、乳離れした頃から世話役を務めてきました。

そのため壬氏のことを我が子のように気にかけ、時には厳しく注意することもあります。

壬氏からの信頼も厚く、後宮における重要な相談役となっています。

丁寧で気配り上手な性格の特徴

高順は周囲への気配りが細やかな人物です。

猫猫と会う際は必ずおやつを持参したり、壬氏が落ち込んでいるときは適切なフォローを入れたりと、状況に応じた適切な対応ができます。

仕事に大小をつけない姿勢も持ち合わせており、デスクワークから草むしりまで、必要とあれば何でもこなします。

この几帳面で丁寧な仕事ぶりは、猫猫からも「癒し」として認識されています。

高順の特徴的な一面として、実は意外とお茶目な性格も持ち合わせています。

猫猫のことを「シャオマオ(小猫)」と呼んだり、可愛い猫と遊んでいるときは表情が緩んだりと、普段の真面目な印象からは想像できない一面も見せます。

高順の驚きの正体

物語の序盤から登場する高順ですが、その正体には多くの謎が隠されています。

宦官として働く姿は実は偽りの姿。由緒正しい馬(マー)の一族の出身で、皇族の護衛という重要な使命を担う人物です。

さらに現帝とは幼馴染という意外な関係性も明らかになっています。

高順の隠された素性と、その真の目的について詳しく見ていきましょう。

馬(マー)の一族の出身

高順は由緒正しい馬(マー)の一族の出身です。

「高順」という名前は宦官となった際に名乗り始めた偽名で、本来は「馬」という姓を持っています

馬の一族は皇族から特別な功績を認められ、苗字を与えられた名門家系です。

実は高順は本家の養子という立場です。

馬の一族本家の跡取りが起こした不祥事の責任を取る形で、16歳の時に本家に引き取られました。

当時は一族の傍系でしたが、養子となり本家の後継ぎの嫁となる予定だった桃美(タオメイ)と結婚することになりました。

皇族護衛としての本来の役割

馬の一族は代々、皇族の護衛を務める役割を担っています

高順も幼い頃から武術の訓練を積み、皇族を守護する任務に就いていました。

一族の男性は時に皇族を守って命を落とすこともあるため、実務面では女性が中心となって一族を支えています。

高順は現在、表向きは宦官として働いていますが、本来の役目は皇族である壬氏の護衛です。

帝からの特別な信頼を得て、王弟である壬氏の身辺警護を任されています。

ニセ宦官として活動する理由

高順が宦官として振る舞う理由は、壬氏の護衛を務めるためです。

後宮に入れる男性は「皇帝」か「宦官」に限られています

壬氏の護衛として後宮に出入りするには、宦官という立場が必要でした。

表向きは「女帝の怒りを買い、宮刑として宦官にされた」という設定になっています。

実際には去勢はしておらず、代わりに男性機能を抑制する薬を服用しています。

この薬には副作用のリスクがありますが、すでに子供もいる高順は任務のためにそのリスクを受け入れています。

帝との幼馴染関係

高順は現帝・僥陽(ギョウヨウ)、阿多妃(アードゥオ妃)と幼馴染の関係です

3人の中で高順が最年長で、帝より2歳上、阿多妃より1歳上です。

馬の一族として幼い頃から宮中に出入りしていた高順は、自然と皇族の子供たちと親しい関係を築いていきました。

帝との関係は単なる幼馴染以上の信頼関係があります。

高順は時には帝の業務を代行することもあり、後宮に男性として出入りすることを特別に許可されているのも、帝からの厚い信頼があってのことです。

この深い絆は現在も続いており、高順は帝と壬氏、双方から篤い信頼を得ている重要人物として描かれています。

高順の家族関係

36歳という若さながら、高順は3人の子供と孫までいる既婚者です。

6歳年上の妻・桃美(タオメイ)との政略結婚から始まった家庭生活は、波乱に満ちたものでした。

個性豊かな3人の子供たちと、妻には頭が上がらない恐妻家な一面も持ち合わせています。

仕事人間な高順の家庭での姿は、後宮での凛々しい様子からは想像できないものです。

ここでは高順の複雑な家族関係と、それぞれの家族メンバーとの関わりについて詳しく紐解いていきましょう。

妻・桃美(タオメイ)との結婚の経緯

桃美は高順より6歳年上の女性で、元々は馬の一族本家の嫁として英才教育を受けていました

本家の跡取り息子と結婚する予定でしたが、桃美の優秀さに気後れした跡取り息子から暴行を受け、右目を失明する事態となりました

この事件の責任を取る形で、当時16歳だった高順が本家の養子となり、桃美と結婚することになりました

政略結婚でしたが、2人の仲は良好で翌年から3年連続で子供を授かっています。

桃美は現在、馬の一族の実務面での中心人物として活躍しています。

長女・麻美(マーメイ)

麻美は高順夫婦の長女で、21歳です。

目つきが悪く長身な美人で、性格は母親の桃美に似ています

馬の一族の中で最も家を率いる素質を持つと言われており、優れた判断力と行動力を備えています。

すでに結婚して2人の子供がおり、夫は年上の武官です。

思春期の頃は父親の高順を毛虫のように嫌っていましたが、現在は少しずつ関係が改善されています。

弟たちの面倒見も良く、特に馬良の妻・雀の業務をサポートしています。

長男・馬良(バリョウ)

馬良は20歳の長男です。猫背の痩せ型で、青白い肌をしていますが、顔立ちは父親の高順に似ています。

体が弱く、対人関係にも弱気な性格のため、皇族の護衛という一族の使命には向いていませんでした。

高順は息子の適性を見極め、剣術の稽古ではなく学問の道を選ばせました。

現在は文官として皇族のデスクワークを支える立場で活躍しています。

政略結婚で雀という妻がおり、1人の子供がいます。

次男・馬閃(バセン)

馬閃は19歳の次男で、壬氏と同年齢です。

馬の一族の跡継ぎとして期待されており、壮絶な身体能力の持ち主です。

痛みに鈍く、常人離れした力を持っていますが、これは痛覚障害ではなくアドレナリンが出やすい体質によるものとされています。

幼い頃に力の制御ができず姉の腕を折ってしまった経験から、女性との距離を取るようになり、恋愛には極端に奥手です。

3兄弟の中で最も父親の高順に懐いており、業務でも行動を共にすることが多いです。

恐妻家な一面と家族との関係性

高順は家庭では妻の桃美に頭が上がらない典型的な恐妻家です。

仕事人間で家にいる時間が少なく、家事や子育ての多くを妻に任せきりにしてきた負い目があります。

子供たちとの関係は複雑です。

長女の麻美からは以前ひどく嫌われていましたが、孫の誕生を機に少しずつ打ち解けています。

長男の馬良には本人の適性を見極めた教育方針を取り、次男の馬閃とは仕事を通じて親密な関係を築いています。

常識人で几帳面な高順ですが、彼の子供たちは皆個性的な性格の持ち主です。

これは高順が仕事で家を空けがちだったことも影響していると言われています。

高順の魅力的な一面

真面目で几帳面な印象が強い高順ですが、実は意外な魅力を数多く持つキャラクターです。

物静かな外見からは想像できない愛らしい一面や、周囲への細やかな気遣い、そして数々の苦労を抱えながらも健気に努めるいます。

作品の中で見せる高順の意外な表情は、彼の人物像をより魅力的に描き出しています。

ここでは、普段の真面目な姿からは想像できない高順の隠された魅力や、印象に残るエピソードについて詳しく見ていきましょう。

お茶目で可愛らしい性格

物静かで真面目な印象の高順ですが、意外にもお茶目な一面を持っています。

猫猫のことを「シャオマオ(小猫)」と呼ぶなど、可愛らしい一面を見せることがあります。

これは中国語で「~ちゃん」を意味する呼び方で、厳格な後宮での突然のちゃん付けに猫猫も戸惑いを見せています。

可愛い存在に弱い性格も持ち合わせており、子猫と遊ぶ際には普段の凛々しい表情が緩み、語尾に「ニャー」が付くこともあります。

この意外な性格のギャップは、周囲の人々を和ませる要素となっています。

苦労人な立場ながらの健気さ

高順は常に周囲への気配りを欠かさない苦労人です。

壬氏の気まぐれな行動に振り回されることが多く、猫猫からは「付き人は大変そうだ」と同情されることもあります。

家庭でも苦労が絶えません。

妻には頭が上がらず、長女からは以前毛虫のように嫌われ、思春期の娘から「お風呂は最後に入って」と言われるなど、父親としての苦労も多くあります。

しかし、これらの状況に不平を漏らすことなく、淡々と務めを果たす姿勢が印象的です。

作中での印象的なエピソード

高順の印象的なエピソードとして、壬氏と猫猫の再会を手助けした場面があります。

猫猫が後宮を去ることになった際、落ち込む壬氏を見かねた高順は、多額の費用を使って技女として猫猫を呼び出す手配をしました。

別のエピソードでは、妻の桃美と腕を組んで歩いているところを猫猫に見られ、恥ずかしがった桃美に池に突き飛ばされるという出来事がありました。

45歳という年齢ながら、照れ屋な夫婦の様子を垣間見せる場面となっています。

冬虫夏草の事件では、猫猫が人魚の遺体周辺に生えたキノコで実験をしようとしているのを見つけ、ドン引きしながらも適切に処分する判断を下しています。

このように、非常時でも冷静な対応ができる人物として描かれています。

まとめ

  • 36歳の宦官でありながら、実は妻子持ちという意外な設定を持つ人物
  • 代々皇族の護衛を務める由緒正しい馬(マー)の一族の出身
  • 政略結婚ながら6歳年上の妻・桃美との仲は良好で、3人の子供と孫にも恵まれている
  • 幼馴染の関係であり、時には帝の業務を代行するほどの信頼を得ている
  • 真面目で几帳面な印象の一方、猫猫を「シャオマオ」と呼ぶなど意外にお茶目な一面も持つ
  • 幼少期から世話役を務め、我が子のように気にかける重要な相談役

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